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30歳日記


by hikuny
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6/28(月) サントラ

●式で配ったサントラ、解説文を入れるほどの余裕も思想もなく、エイヤで渡してしまった観は否めませんが、それなりに選曲も考えたので、ここに記してみます。全世代、全階層(高校友人~新婦親族まで)対応ということで、最初の思いつき(サンキューカード代わりの軽い気持ち)での制作から、結構手直しが入り、実は大変ではあったので。
 
 多少なりとも自分選曲の曲目を人様に渡すという行為は、自分の立ち位置の表明でもあるわけで、ときにはニック・ホーンビィやジャック・ブラックがスティービィ・ワンダーを排除するような厳しさも必要ではある。どれだけ立派な式や謝辞をしようとも、見る人が見れば、「つまらん式だったな」と思われかねない、実は大事なパートであったりする。それが音楽。、、、というプレッシャーをなんとなーく感じつつ、作ったものです。

 とはいうものの、他も全てそうですが、これも奥さんとの共同作業です。曲目はその決意表明としても受け止めてもらいたいシロモノです。実際にBGM選定作業に奥さんも参画してました。えてして「暗く」なりがちな僕の選曲に、明るさやクラシック、ポップさを与えたもの、それが今回の選曲、と考えていただいていいかと。

① jesus, joy of mans desiring

入場曲に使用。バッハの曲で結婚式定番。入場ってとても人の耳に残りやすいので、いろいろ考えたけど、式後~披露宴開始までは、ポップミュージックをSFとして流すシナリオだったので、「披露宴始まったよ」というメッセージもこめて、趣を変えて、ここはクラシックにしました。

②the model
ベル・アンド・セバスチャン。乾杯に使用。これは、唯一奥さんとライブに行ったことがあるバンド。しかも初来日時の2001年。グラスゴーの小規模なバンドで、全体的に「暗い(BY奥さん)」と言われながら、ノスタルジックというか浮世ばなれ(逃避?)的なスタンスで学園祭チックに集団で演奏するのがよかったりするバンド。出だしがさわやかだし、同バンド(思い出のライブ見たバンド)で最もポジティブでメロディアスな楽曲のため採用。It was the best sex that she ever had.というラインが問題かとも思ったが構わず採用。

③can't help falling in Love
これをエルヴィスかUB40にするかは迷った。結婚式の曲なので、「おなじみ」ははずせない、ないと聞いてもらえない、というのもあったので、この曲を使うのは前から決めてた。「無難さ」を体現する曲ではあるが、名曲であるのもまた事実。

④more
ケーキカットに使用。ケーキカットは勇ましく、ドラマチックな曲で、というのは、ウェディングプランナーのリクエスト。いろいろオムニバスも借りたりしましたが、奥さんが気に入ったこの曲に決まり!!

⑤can't take my eyes off of you
これも③と同じく様々な人がカバーしましたが、奥さんお気に入りのtommy februaryに落ち着く。パワーポイント上映で、二人が交際スタート、という場面で「i love you baby」のラインが流れるように実は調整。カラオケでお互い気に入ってたり、ドライブ時によく聞いてたという背景あり。

⑥de camino a la vereda
映画が大ヒットしたヴィム・ヴェンダースの「buena vista social club」のサントラの一曲。これは、何かの場面に使ったわけでなく、BGMとして採用。単純に気持ちいい曲で、二人のこれから様々なところへの旅行へ行きたいという決意表明でもあるキューバな音楽。

⑦center of gravity
ハイフィディリティの影響で、彼女にオリジナルテープを上げたときに、それを構成していたうちの一曲。yo la tengo。「ヴェルヴェッツ・チルドレン」という言葉もあるように、yo la tengoはvelvet undergroundに大きく傾倒。個人的に幸せを感じる曲なので採用。

⑧i want you
これはケーキカットの残りの時間に使用。④では「ケーキ食べ合わせ」のころには曲が終わってしまう、という指摘があり追加。高校2年当時ビートルズばかりな僕にボブ・ディランという風穴を開けてくれた柳田へ捧いでもいる。

⑨eternal love
「課長」に「よくぞ選んだ」とほめられました。80年代のアメリカを席巻したポップな曲。80年代はお互い両親が最も子育てにハイパフォーマンスぶりを発揮した時期、ということで、両親へのプレゼントのときに使用した曲。

⑩les jours tranquilles
これは、花嫁が両親へ感謝の手紙を読む場面で使った曲。フランス語で「静かな日々」。涙を誘発しそうな曲ではあったが、奥さんがCD持参してのものだったので、迷わず採用。


 というわけで、好きな曲の羅列というのではなく、結婚式という特別な時に使用した曲ということで、少しでも当時の一場面を思い出してもらえたらうれしいな、と考えて作ったのはホントです。実際は曲目よりもジャケットやCD印刷に神経使ったりしたが、思いの他みなさんに好評だったのが実はうれしかったんす。 
by hikuny | 2004-06-28 23:26